ラヴニカの献身考察1 成長のらせんとかいうコモンの皮被ったバケモノカード
みなさんもご覧になられた事だろう
ラヴニカの献身でやってくるスーパーコモン
【成長のらせん】を。
筆が進まなかった私も思わず記事を書かずに
いられないぶっ飛びカードが新たに登場した。
見た瞬間から3つのデッキでの利用を想定した
ので、今回はそれらを紹介したい。
まずは【成長のらせん】の強さについて
見ていきたい。
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■ポイント■
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①2マナで2色
3マナでも使っていた。3色だと流石に悩む
ところだが。
②インスタント
何故相手のエンドフェイズに唱えられるのだ
ろうか。隙の無さに感服するレベル
③土地を手札からアンタップイン
何故タップインでは無く、アンタップイン。
実質1マナで唱えているのと同じだ。
④どんな土地でもOK
この手のカードは基本土地縛りがあってこそ。
なぜ何でも置けてしまうのか…
⑤1ドロー
何故キャントリップ。実質損しないカードは
悪い事しかしないと25年のMTG史が語っている。
⑥環境が整っている
青と緑が出る土地がスタンダード環境に8枚
また青が出る2色土地は32枚。緑の同様だ。
色マナが出しやすい環境で2色縛りなど無力
に等しい。
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■想定される使い方■
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【テフェリー+運命のきずなのお供】
1T→土地セット
2T→土地セット+成長のらせん
3T→土地セット+楽園の贈り物
=3点ゲイン+2マナ構えて終了
4T→土地セット+テフェリー
=1枚ドロー+4マナ構えて終了
テフェリーが立っている上で4マナ構えて
相手にターンを返すという行為がどれだけ
強いか、現行のスタンダードを触っている
プレイヤーならすぐに分かるだろう。
【パルン、ニヴ=ミゼットとの相性抜群】
ティムールカラーでミゼットの採用は
2色土地が増えることから容易に想像できる。
成長のらせんはドローが出来るインスタント。
ミゼットを早く設置するための加速に使うも
よし、ミゼット着地後にキャストすることで
2枚ドロー2点ダメージにするもよし。
アンタップ状態の土地を出すことから、
2枚ドローで潜水を引き込み、その後唱える
事も可能となる。序盤~終盤まで腐る事が
一切ないスーパーシナジーカードとなるだろう。
【探検後の行動全てにシナジーあり】
ゴルガリミッドレンジ(ゴルガリ探検)が
現スタンダード環境で最も安定した強さを
誇っている。その要因はキー能力「探検」と
【殺戮の暴君】の2つの要因がとても大きい。
【成長のらせん】はそのどちらともシナジー
がある。
・探検シナジー
探検で土地が手札に多く加わる。成長のらせん
は手札から土地をセットするので、無駄がない。
加わった土地を【成長のらせん】というフィルタ
を通す事で1ドローに変換できる。
またデッキトップが土地以外で強いカードだった
場合、成長のらせんを唱えることでドローできる
のだ。次のドローフェイズまでお預けにならず
すぐさま手札に加えるという事は、相手からして
もデッキトップが解らなくなるので対策も準備
し辛くなる。これはかなり大きい違いとなる。
・殺戮の暴君シナジー
ブン回りした場合として考えていただきたい。
1T→土地セット+ラノエル
2T→土地セット→成長のらせん×2
3T→土地セット→殺戮の暴君
最短3ターン目に殺戮の暴君が着地する。強い。
この動きに手札を7枚使うことになるが、
4~5枚ドローすることになるので不可能な動き
でもないのだ。
仮にブン回りしないにしても土地ブーストできる
ことから殺戮の暴君の着地はかなり早くなる。
これはゲームが早く進行することも意味する。
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■対策■
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成長のらせんは無視できる存在ではない。
1:1交換で済むのであればなるべくした方がよい。
■呪文貫き
対策カード筆頭。相手のエンドフェイズの動きを
止めたり、4ターン目テフェリーを止めたりできる。
■強迫
昨今メインから積んでも腐らないのではとつくづく
感じている1枚。初動で打つ必要もないのだ。
白相手に2ターン目に打ってべナリア史を抜いたり、
ゴルガリの採取やPWを抜いても良い。
フェニックスも1枚スペルが減るとかなりきついし、
ジェスカイコンはなんでも抜きたい放題だ。
相手を見極めて打つタイミングを変えるだけ。
そんな強迫を1ターン目から打つとすれば
「相手が1ターン目に繁殖池」を設置してきたとき
ではないだろうか。次ターンに成長のらせんを
唱えさせないためにもメイン強迫はアリだと思う。
いかがだろう。いかに成長のらせんというカードが
スーパーコモンであるかが伝えていれば幸いだ。
是非多くの人がこのカードを使い、新しい環境を
プレイヤー全員が楽しんでほしい。